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■第1回ワークショップ(2004年10月7日開催)

ゲストスピーカー:フューチャーシステムコンサルティング株式会社 代表取締役社長 金丸恭文氏 (経済同友会 副代表幹事)

タイトル:「私の起業体験と経営者としてのメッセージ」


 35歳で起業、現在50歳である。当時ビルゲイツに遅れること12年、35歳での起業は遅すぎるのではとも言われた。
 会社設立の日は、阪神の村山と江夏の背番号を組み合わせた11月28日。「設立の日はこだわりがあるほうがよい。」と金丸氏は言う。現在の売上高は、コンサルタント一人当たり平均が2000万円で約100億円を上げている。(cf:ITプロフェッショナル業界のサービス分野一人当たり売上高平均は1000万円程度)
 2004年6月、経済同友会の新規事業創生委員会(委員長;金丸氏)で、『新事業創造に向けた経営者とビジネスパーソンの意識調査』を行った。これまで、日本の経営者は、失敗も含めて起業の経験を積極的に公表してこなかったが、これから起業を目指す方々のためにも体験談をもっと積極的に開放すべきだという狙いもあった。調査結果からは、「将来、起業意思・意向」を持っているビジネスパーソンは約9割に上ることが分かったが、大切なのは実践することなので、経済同友会も提言にとどまることなく、実際に起業を目指す若者を支援するプログラムをスタートしたところだそうだ。


 我々学生をうならせた講義及び質疑応答の随所に見られた起業に関する「金丸語録」の一部は下記のとおりである。
金丸社長語録:
「企業にはアップ&ダウンが必要である。なぜならば、落ちている時期をよい機会であると捉えれば、贅肉を落とすいい時期になりうるからである。」
「ファイナンスや会計などの知識は(勿論、あるに越したことはないが)、商品やサービスがマーケットに合致していればどうにでもなることであって、起業に当たっては必須項目ではない。」
「起業にあたって考えたことは大手が参入してこないことに絞ったビジネスモデルである。
20代のころは、自分で起案したプロジェクトやタスクフォースの、プロジェクトリーダーをやっていた。自分で企画し、セールスして作っていた。そこで自分は作ることに関心があったが、売ることが大事であることに気づいた。現場で苦労したことはいつか違ったことで日の目を見ることもある。」
「人物に関心を持ってそれから経営に関心を持っていった。すべては人から始まる。父も弟も事業家であった。自分はハイブリット型マルチタレント人間である。」
「人、物、金は経営の3大資源ではない。夢を語ること、リスクテイクすること、チャレンジすること、これが資源である。」
「この会社はだめだ、といっている上司と飲む酒はまずかった。大企業には、優秀な大学を出たエリートの人たちにしかできないという仕事は少ない、だから自分の能力に自信がある人たちは、自分より劣っている人に成熟した企業での仕事は譲って起業するべきである。」
「起業する年齢に適齢期はない。20代のうちにある程度のリスクをとって新規プロジェクトを経験しておくべきである。」
「起業初期は、得意分野を持つことが大事である。不得意分野を保管できる人を仲間にし、重複は避け、必要最小人数でテイクオフする。」
「起業当時自分は製品を作ること以外すべてやった。立ち上がり当初はすべて自分の責任である。」
「初期の頃はディフェンス能力も大切。小よく大を倒すは滅多にないことである。したがって大企業と対等に戦えるチャンスなど滅多に無い事である。その滅多にないチャンスがめぐってきて時には躊躇することなく挑戦すべきである。そしてベンチャー企業が大企業と戦うにはスピードしかない。」
「この国には本当は起業するべき賢い人たちが官僚や大企業にいっているので、実際起業した方が能力の高い競争相手が少ない。極論を言うと、日本ほど簡単に株式公開できる国はない。」


最後に我々学生が最も感銘を受けた究極の金丸社長語録
「起業とは、能力のある人の使命である」
以上(学生 青木薫司記)

ワークショップ終了後、金丸社長を囲んで


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