| ■第2ワークショップ(2004年10月14日開催) |
●ゲストスピーカー:神田 昌典氏 株式会社アルマック 代表取締役
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タイトル:「ビジネスにおける予測力・洞察力」
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1.神田昌典氏の略歴
上智大学外国語学部卒、外務省経済局勤務。その後、ニューヨーク大学経済学修士、ペンシルバニア大学ウォートンスクール経営学修士(MBA)取得。1993年より米国ワールプール社(家電メーカー)勤務、1995年同社日本代表就任。1998年株式会社アルマックを設立。現在、経営者教育、加速教育、心理カウンセリング等の分野にて複数の会社を経営。著書に、「60分間企業ダントツ化プロジェクト」(ダイヤモンド社)、「なぜ春はこない?」(実業之日本社)等、多数。
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2.講演要旨
(1)現在までの経験から、伝えたいこと
ワールプール社にて家電販売業の支店長をしていた。「白物」家電を売るために実践した方法の効果が非常に高く、正社員3名とアルバイト4〜5名の人員で、2〜3年の間に年間13億円程度の売り上げにまで伸ばした実績がある。その方法論に自信をもっていたことと、為替レートが80円から125円の円安に傾いた経済状況下でいかなる努力を持ってしても利益が出ず、リストラクチャリングを経験したため、それを契機に独立して新しい事業に乗り出した。効果的な方法論を中小企業のお客様方に伝えるという会員制コンサルティングである。当時のコンサルタント業は、マッキンゼーなど米国式が主流であった。料金は1ヶ月1500万〜2000万円、もしくは中小企業で30万〜50万程度で、業務は、訪問→決算書チェック→問題点の発見→解決、というフローになっており、クライアント先で仕事をして報酬を得るという形が大多数であった。だが神田氏の場合は会員制としたことが成功した理由である。なぜならば、当時の主流のやり方であればコンサルタント一人につき6社が限界であり、2400万〜6000万円が年商の限界であったところと、会員制であれば電話とFAXのみのため会員数が限定されず、年商は実質青天井となる。4〜5名の人員体制で収益内容はほとんどが粗利となる。1年目1億円、2年目3億円、3年目が6億円と順調な成長をとげた。マスコミにも取り上げられ、本も売れ、コンサルタント業としては非常に異例な高収益体制を確立した。
しかし、『事業の成功がすなわち人生の成功とは言えない』、ということを非常に多数のコンサルティングを行った経験から気づいた。人生、事業の両方の観点から、成長カーブをもって全体を見、通常聞くことがないような事を知ってもらうことが大事である。 |
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(2)事業・人生の成長カーブについて
成長カーブにあてはまる12年のサイクルがあり、人生のサイクルと事業のサイクルは多くの場合、重なる傾向が強い。人生の成長カーブは3年毎。自分の12年前の状況を考えてみると振り返るのに丁度良い。事業の成長カーブは商品や市場環境の成長の速度によって変化するが、各期間の長さはほぼ同じになる。導入から成長期に入る目安は、価格の低下・同業他社の参入時。成熟期に成長を過信してしまうと、過剰な設備投資などにより、事業が苦しくなる頃に負債に窮するパターンに陥りやすい。また、衰退期にはマネジメントの問題が起こりやすい。
また、家族関係も非常に重要であり問題が起こりやすい。例えば、事業が成功し、自らがポジティブで自立的要素が非常に強いと、家族や周囲の中から必ずネガティブ依存タイプ(相反するタイプ)が生まれやすい。
全て完璧であったなら自らの成長ができず、成長を加速するため問題点や自分自身の課題を抱えることになっていると考えれば良い。
自分の位置を把握し、タイミングを予測し、バランスを取ることが重要である。 |
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3.記録担当者の感想
起業や事業に向き合うにあたり、人生のサイクルや自らの成長に向き合うということが重要であるということを実感させられ、非常に深い学びがあった。また、人生に踏み出していない人の多くはこれに当てはまらない、とのお話もあり、いかに充実しバランスした人生を送るか、ということは全ての人に共通する生きるためのテーマであると感じ、今後これを忘れないように自らを律していきたいと思っている。 |
記録担当者 : 平松 伸子、岡田 耕治 |