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■第5ワークショップ(2004年11月4日開催)

ゲストスピーカー:有限責任中間法人日本エンジェルズ・フォーラム代表理事 井浦 幸雄氏

タイトル:「私のエンジェル経験からみた起業家へのメッセージ」


1.井浦氏の略歴
 1942年3月東京生まれ。 1965年青山学院・経済学部を卒業後、日本銀行へ入行。 営業局、岡山支店、調査局勤務の後、1971-1975年ワシントンDC所在の国際通貨基金(IMF)通商為替局(ETR)へ出向。 調査局、広島支店、名古屋支店勤務の後、1985-1988年国際金融協会(IIF)勤務。1989-1999年、スイス・バーゼル所在の国際決済銀行(BIS)銀行局(Banking)に10年間勤務。 BIS任期満了の1999年秋、インターネットを経由して、「日本エンジェルズ・フォーラム」(2001年・特許庁・商標登録成立)を結成。 2000年6月から、日本エンジェルズ・フォーラム参加者が核となり、「日本エンジェルズ・インベストメント株式会社」を創業し、代表取締役・社長(CEO)に就任。 ニュービジネス・ベンチャービジネスへの支援および投資を手がける。 2002年1月全国エンジェルズ・フォーラム連合を結成、この連合の代表に就任。全国約20箇所にフォーラム連合が拡大。


2.講演内容
(1)日本エンジェルズ・フォーラムとは
  日本経済の活性化のためにはベンチャー企業が次々と数多く設立されることが極めて重要である。 日本エンジェルズ・フォーラムは民間レベルでベンチャー企業のスタートアップ、ファイナンスの空白領域であるシーズからアーリーステージ期を支援するための情報交換の場としてスタートした。 当フォーラムは、意欲的な起業家の方々とベンチャー企業を資金面などで支援しようとする投資家・支援提供家との出会いの場を提供するために、活動の一環としてお見合い交流会やメーリングリストなどによる場の提供を行っているベンチャー支援団体で、エンジェル投資家により運営されている。

(2)活動内容
 メーリングリストを活用した電子メールによる意見交換等の参加者は現在1000人以上。 起業家と投資家のマッチングを目的に隔月で開催している交流会では、起業家がプレゼンテーションを行なう交流会を設けている。

(3)起業家へのメッセージ
  1.環境の変化への柔軟な対応が必要である。
  2.生き続けるために日銭稼ぎの重要性、コストの削減。
  3.競合他社の分析を行なう。リスクファクターと対応策を考える。
  4.事業展開と資金調達の必要性。
  5.経営者自身の能力・資質の向上。
  6.常に新たな挑戦を行なう。

3.講演を振り返って
 井浦氏が起業された理由のひとつに、欧州で勤務されていた時に(1989-1999年)、欧米人から「いったい日本の経済はどうなっているのだ?」と言われ続けたことにあるという。 井浦氏自身、世界の中での日本のポジショニングに危機感を強く感じられたのであろう。 今後、日本からも若手のベンチャー起業家を数多く産み出すことができるなら、彼らが次のエンジェル育つことも期待できる。 大阪には昔は谷町という文化があった。 いつの間にか浪速情緒を思わせるこうした文化が陰をひそめているが、今後21世紀の新たな谷町(タニマチ)としてのエンジェルを増やしていくことが必要である。 谷町文化、大阪では可能ではないだろうか。そのためには、税制の改革等、政府も早急に改革ならびに改定を行なう必要がある…と言われたのが印象的だった。 私達も変革者の一人として前向きに取り組んでいきたい。 

記録担当院生 石崎 慎一・緒方 幹代


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