| ■第12回ワークショップ(2005年1月13日開催) |
●ゲストスピーカー:CB Richard Ellis社副社長 マリヨン・ロバートソン氏
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タイトル: 「視点を変えればビジネスチャンスが見える−It’s the Robertson’s method!」
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マリヨン・ロバートソン氏プロフィール
商業的不動産取引のグローバルリーダーとして、ニューヨーク、ハワイ、東京、大阪などを舞台に日米の架け橋として活躍。全米プロ野球リーグのアドバイザーや、コラムニスト、コメンテーター、(日本を含む)多数の自治体や有名企業のアドバイザー、慈善活動家などとしても、多彩な活動で社会貢献を実践する。現在、CBリチャードエリス(CB Richard Ellis) 副社長(Executive Vice President)、大阪市上級アドバイザーほか。
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ビジネスと人生経験
父はGHQ付きの科学者(MIT出身)であり、その勤務地の影響もあり13カ国20都市に住んだ。人が生きていく上でもしくはビジネスをする上で重要な才能は、力があるか、頭が良いか、表現力があるか、どれかである。行く先々で環境に順応しなければならなかったため、身についたのは「表現力」であった。また、大学(学部)では文化人類学を学んだが、それは人を観察することに役だった。
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バブソンカレッジでの起業家教育とは
バブソン出身と言うと、多くの人はバブソン大学は起業家教育で有名だと言う。が、元々は商売人の子弟・二代目が行く“金持ち”学校という評価があり、ウェルズリーカレッジという有名女子大の近くの、と言われて初めてわかるような大学であった。とはいえ、バブソンの人脈は素晴らしく、4年生大学を出て商売をした経験のある者が学びの場に戻ってくるし、欧州人も多く、様々なネットワークが構築されている。ビジネスでは、誰を知っているかが最も大切なことである。「どのボタンを押せばよいのか」を知っているか、である。同じく起業家教育で有名なハーバードは大企業の中の役員が、バブソンは自分で起業するアントレプレナーシップを持つ者が行く、と言えるだろう。
バブソンでのユニークな授業として、火曜日と木曜日の朝8:45からのクラスで、創業者の係累の一人が、当日の新聞5紙からトピックスを選んで、突然、指名した学生に30分話をしてもらうものがあった。1クラス22人くらいで、1回の授業で一人あたる。どの新聞からどの記事が選ばれるかは、もちろん事前にわからない。分野も様々、記事の大小も関係ない。あてられた学生の話が10分続かないと退出させられる。そこで注目すべきは、記事の内容のまとめや感想を期待されるのではなく、選択された記事の内容を、どうやってビジネスチャンスにするか、であった。この授業には大変鍛えられた。インターネットのない時代、学生が交代で町まで新聞を買いに行き、全ての記事をチェックし、ビジネスの視点で見る習慣がついた。視点を変えて物事を見るとビジネスチャンスが見える、それがバブソンで学んだことである。
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アントレプレナーと視点の変化
アントレプレナー(起業家)は自分自身が商品である。そして、知力よりも、脚力と胃の力が大切である。胃の力というのは、パワーブレックファスト、パワーランチ、ディナー、レセプションなどの会食によりネットワークが形成されるからである。また、健康で、いつも対応できる状態であることにより、常に同じ態度で接してくれるという、相手にとっての安心感が生まれる。
商売は、視点を変えることでいろいろなことが可能になる。一つの面から見ないで、少しだけ視点を変える訓練をする。商品は、その人の視力によって見方が変わる。「売る」のではなく、知恵の力で買わせる。Don’t sell, let them buy. でないと、継続性が生まれない。プレゼンは相手に対してどうattractiveか。マーケティングはいかにsexyであるか。商品サイクルはどんどん短くなっている。技術シーズありきのモノづくりが自己満足になっていることが多い。マーケットとプロダクトをどうやってつなぐか? 間をつなぐものは何か?を考える。学問は道をつくるということ。道を開くのは自分である。現在、競争は、単なる日本ベースでの競争でなくなってきている。市場経済は国際経済と同義であることを認識し、プロフェッショナルであるべき。
大阪市立大学大学院創造都市研究科
アントレプレナーシップ研究分野
記録担当院生:寺西 章江・渡邉 一史
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