| ■第14回ワークショップ(2005年01月27日開催) |
●ゲストスピーカー:山田 英(やまだ えい)(アンジェスMG代表取締役社長CEO)
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タイトル:「ベンチャー経営者としての体験と起業を目指す人へのメッセージ」
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1.山田氏の略歴
1950年生まれ。東北大学大学院医学研究科修了。三菱化成工業梶A鰍サーせい、宝酒造梶Aドラゴンジェノミックス且謦役副社長を経て、2001年事業開発本部長としてアンジェスMGに入社。2002年9月25日マザーズ市場に大学発ベンチャー第1号として上場する直前に木村氏、冨田氏、村山氏に次ぐ4代目社長として就任。山田氏は、医学領域の専門家であると同時に大企業、ベンチャー企業における事業開発ビジネスを約20年間経験されている。
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2.講演要旨
(1)設立における経緯について
会社設立の発端は、大阪大学森下教授が1995年にHGF遺伝子治療薬による血管新生療法を原理原則として発見したところから始まった。その後、1999年に創薬ベンチャーとしてHGF遺伝子治療薬の医薬品開発を目的とした潟<hジーンを設立。2001年商号をアンジェスMG鰍ノ変更。その後、第一製薬と提携し末梢性血管疾患および心疾患治療薬の販売権供与の対価としてライセンス料および開発協力金を獲得した。アンジェスМGは、慢性疾患や生活習慣病に対する新しいコンセプトの薬を実現させることを目指している。
(2)主要プロジェクトとHGF遺伝子治療薬について
主要プロジェクトは、HGF遺伝子治療薬、NFκBデコイオリゴ、及びベクター技術としてのHVJエンベロープベクターである。HGF遺伝子治療薬は、1984年に大阪大学中村教授がHGFに肝細胞増殖効果があることを発見、その後、1995年に森下教授がさらに血管新生活性があることを発見した。HGF遺伝子治療薬は、従来とは異なる血管新生療法で、プラスミドをそのまま投与する治療薬である。そして閉塞性動脈硬化症、バージャー病等の抹消性血管疾患や狭心症、心筋梗塞等の虚血性心疾患等を対象としている。NFκBデコイオリゴは、核酸医薬で、転写因子阻害剤である。主にアトピー性皮膚炎等の炎症反応を原因とする疾患の治療薬である。HVJエンベロープベクターは、遺伝子解析、遺伝子治療およびドラッグデリバリーシステムのツールとなっている。
(3)ビジネスモデルと中長期展望について
遺伝子医薬領域に特化し、大学等の基礎研究を医薬品として事業化することを目指している。リスク低減の観点からインキュベーション、前臨床試験、臨床試験と開発を進め、製薬会社に販売権を与え、代わりに開発費を負担してもらうといったビジネスモデルを展開している。通常資金源は、契約一時金、マイルストーン、ロイヤリティである。しかし、これだけでは医薬開発資金を維持するには十分ではない。開発協力金は、開発にかかわるコスト全てをパートナーから供与してもらうものである。山田氏は、2007年までは、先行投資期間と考え、2007年以降を投資回収時期として捉え、ロイヤリティ収入を期待している。
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3.講演を振り返って
山田氏は、HGF遺伝子治療薬の可能性と大学発創薬ベンチャーの成功を夢みて、強い勇気と使命感をもって挑んでいる。財務リスク低減のために開発協力金を主力とし、提携戦略におけるロイヤリティ確保といったビジネスモデルに独自の工夫を感じました。また自社、創薬メーカー、社会がWIN関係で結ばれる必要性を唱えられていたところにも大いに共感しました。
(記録担当院生) 荒木 邦夫・深堀 謙二
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講義後、山田英社長を囲んで |