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アントレプレナーシップとは
アントレプレナーシップ(entrepreneurship)とは日本語で「起業家活動」と訳されますが、歴史的には、1725年にフランスのカンティヨン(Cantillon)により提唱されたのが始まりとされています。その後、1912年にオーストリア出身の経済学者であるシュンペーター(Shumpeter)が新結合や革新者による経済発展を論じたことで、経済学の分野でアントレプレナーシップが盛んに議論されるようになりました。しかし、経営学の視点でアントレプレナーシップが議論されるようになったのはごく最近のことに過ぎません。
それに先立ち、1959年アメリカのペンローズは『企業成長論』で、経営者機能を経営実務的営為(日常的執務・事業環境対応)と起業家的営為(新規事業への挑戦的取り組み)に区分して捉えました。1985年ドラッカーは『イノベーションと企業家精神』で、新規開業はベンチャーだけれども、それだけでは起業家でなく、従来とは異なる視点からのアイデアや系統的な経営手法に基づいて新規事業展開する人を起業家と呼びました。
そして、現在のアントレプレナーシップ研究の第一人者であるアメリカのティモンズ(Timmons)は1994年に出版したNew Venture Creation(邦訳『ベンチャー創造の理論と戦略』)で、アントレプレナーシップの主要要素として、起業家(創業者)、起業機会の認識、(経営)資源を挙げるとともに、各要素の適合の重要性を指摘しています。
本大学院創造都市研究科・アントレプレナーシップ研究分野ではその名の通り、「アントレプレナーシップ」について学び、これを深めることを目的としています。経営に関するあらゆる判断を求められる起業家や経営者は、組織経営の基本を押さえなければなりませんが、すべての業務的専門知識を隅々まで深く知りつくすことよりはむしろ、経営課題への目配りと総合的な判断力や高い見識を求められます。また、起業機会を捉え、事業への思いや志を事業計画として具体化し、これを展開していく能力や、事業に関わる課題に自ら率先して取り組み、解決していく行動力が必要とされます。
アントレプレナーシップ研究分野では、今後、創業する方、経営能力を高めたいと考えている方に、事業経営に必要な知識や実践的ノウハウを体系的に提供するとともに、論理的思考力や人間性を高め、アントレプレナーシップを涵養する場を提供しています。
