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2004年度(2004.4~2005.3) ワークショップ講演
■第2回ワークショップ(2004年4月15日開催)
●ゲストスピーカー:ビービーネット(株)代表取締役社長 田中 英司氏
タイトル:「中小規模専門店を支援する」
1.ゲストスピーカーの概要
1.ゲストスピーカーの略歴
ITをビジネスツールに中小規模専門店を支援するサイト『繁盛ネット』を立ち上げ、2000年3月の会社設立からわずか2年半という異例の速さで、ナスダックジャパン(現ヘラクレス)への 株式上場を果たす。ダイハツ工業、船井総合研究所、ちぼりという異業種で3度の転職を経験した 田中氏は、そのキャリアを重ねる過程で、つねに自身の起業へのビジョンがあったという。
2. 講演要旨
(1)事業内容について
生き残りをかけたコストダウンに懸命な中小規模専門店をサポートするために、業務用のポータ ルサイト『繁盛ネット』を運営。サイトは会員制でメンバーを募り、原材料を卸売会社から共同 購入。適正価格で販売することで、専門店のコストダウンに貢献するという仕組みだ。最初に立 ち上げたサイトが、田中氏が経営コンサルタント時代に運営サポートをしていた製菓・製パン業 界向けである。その後、ラーメン店向け、居酒屋向け、酒販店向けなど、業種に特化して専用サ イトを水平展開してきた。また、同社では店舗改装や新商品開発、販売促進、人材確保など、経 営を幅広くサポートをするバックサービスもあわせて提供している。今後の展開としては、さらに対象とする業界を増やしていく方針。狙っているのは、医療関連。歯科医院向けの繁盛ネット を立ち上げて、医療機器から薬品まで、アライアンス先の開拓に力を注いでいる。
(2)創業を振り返って
設立当時から株式上場を公言。ベンチャーキャピタルや証券会社などに通い、独自の話術で将来の ビジョンを熱く語りつづけたという。当初のビジネスモデルは、課題が生まれるごとに変更を繰り返し、現在の形へと進化。田中氏にとっては「ビジネスモデルを執行するのが目的ではなく、中小 規模専門店を支援することが重要」というスタンスを守り抜いてきた。「ビジネスモデルはすぐに 真似できるのだから、事業を進めていく中で構築していくものである。ビジネスプランは1%の価 値しかない」と語る。
3.講演を振り返って
話の説得力や人を引き込む魅力に圧倒された。ネットバブルを乗り越え、成功を勝ち取った源には、 田中氏の持つカリスマ性と熱意の裏にある努力の賜物ではないだろうか。「何を使って、どの地域 に出るのか?」と悩んでいるうちは、何も始まらない。とにかく進まないと、新しい方法も見つか らない。そんなメッセージが印象的であった。ビジネスプランを考えるのは、確かに起業において は重要である。しかし、先行き不透明な時代において、万能なものとはいえないだろう。何を達成 したいかという意思を持ち、やり抜く覚悟が大切だとあらためて感じさせられる講演であった。
以上
記録担当院生 下江裕子 今井寿美子
