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大阪市立大学大学院 創造都市研科

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2005年度(2005.4~2006.3) ワークショップ講演

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■第2回ワークショップ(2005年10月13日開催)

●ゲストスピーカー:株式会社JBFパートナーズ 代表取締役 杉野泰治氏

タイトル:「投資ファンドの役割と利用価値」

1.杉野泰治氏の略歴

1981年早稲田大学法学部卒業後、日産自動車㈱入社。法務、ロサンゼルス駐在を経て企画室勤務。ルノー社との業務提携の中心的役割を果たした後、ゴーン社長の下、M&A戦略を進める。AIGジャパン・パートナーズを経て現職。

2.株式会社JBFパートナーズ

業務内容:投資事業有限責任組合の管理・運用、M&A、MBO等に関するアドバイス(JBFはJapan Breakthrough Fundの略)


講演中の杉野社長

3.講演要旨

(1)はじめに
当社は投資先に対しハンズオンによる経営支援を行い、株式公開(IPO)などのEXITを投資先とともに歩む投資ファンドである。
米AIGにスカウトされ日産を2000年に退職し、投資ファンドという仕事を始めた。だが、短期にキャピタルゲインをあげ、その全てを米国に持って行かれることに違和感を感じたため、方向転換を決意した。そして、㈱JBFパートナーズを2003年12月に設立し、日本のメガバンク等から出資をうけ米資本から独立した投資ファンドを2004年4月に立ち上げた。

(2)投資ファンドとは
  バブル崩壊後の金融システムの混乱や規制緩和などにより間接金融から直接金融へと移行が進み、リスクマネーが認知されるようになった。その1つが投資ファンドである。投資ファンドとは、直接金融による資金提供を通じて投資先企業の成長を実現し、資本市場から投資資金を回収することを目的とした組合(Fund)である。投資先企業の発掘・分析・評価を行い、成長を支援し、投資資金回収を実現する役割を無限責任組合員(General Partners:GP)が負い、GPの投資活動に必要となる資金を有限責任組合員(Limited Partners:LP)がGPに委ねる。なお、2004年4月の投資事業有限責任組合法(いわゆるファンド法)の改正によって、わが国における投資ファンドの投資手法が大幅に自由化された。

(3)当社のファンドの投資スタンス
それは、経営破綻した企業を安く買い、短期間に債権放棄やリストラなどを実施し財務改善によって価値を高めた上で当該企業を売却するディストレスト(再生)ファンドではなく、当社は中堅中小企業の事業再構築の支援を通じて更なる成長を促し、企業価値を向上させ、IPOを実現させ、資本市場から投資資金を回収するバイアウト・ファンドである。

(4)投資ファンドの活用
経営陣もさることながら投資先従業員のインセンティブの実現、直接金融型経営の促進、資金調達方法の多様化、人材の育成と人材の採用などのサポートを行う。また、投資ファンドは事業分析・評価、事業計画の提案が得意である。投資ファンド同士を競わせることによって上手く活用すれば、無料で有意義な情報を引き出すことができる。

4.講演後記
日産陸送㈱をMBOし、日産から独立させたあと社名変更した㈱ゼロの取締役に2001年5月就任(現任)したのち、同社を2005年8月東証2部に上場させるまでの話は、まさに21世紀を担う企業を共に育てるハンズオン型投資ファンドを標榜する㈱JBFパートナーズの理念を象徴する杉野代表の生の声として貴重であった。


ゲスト講師の杉野社長を囲んで

以上


記録担当院生 長井完文・村山康之

 

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