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大阪市立大学大学院 創造都市研科

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2005年度(2005.4~2006.3) ワークショップ講演

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■第4回ワークショップ(2005年10月27日開催)

●ゲストスピーカー:(株)ビューエムディー、(株)ヒノキ 代表取締役社長 近藤隆裕氏

タイトル:「楽天市場での成功戦略 快適ねこ生活の事例から」

1.近藤隆裕氏の略歴http://www.rakuten.co.jp/hinoki/

1993年Clovis High School(アメリカ)卒業後、ヒノキの間伐材の葉っぱの部分をお茶や化粧品として製品化し販売する母親のビジネスを手伝うため日本に帰国。
(株)ビューエムディーでヒノキの廃材利用製品の製造を手がけ、ペット用品の販売会社である(株)ヒノキを通して「ひのきの猫砂」を販売。 現在、楽天市場に出店しており、4年連続ペット部門で1位を獲得。 また従来の物流システムを変えるような独自のシステムを構築中、さらなる業績upを狙い、上場を目指している。

2.講演内容

(1)市場の拡大
  「環境にやさしい」をコンセプトに、ひのきの間伐材である幹の部分をおがくずにした「猫砂」の他に「紙でできた流せる紙砂」も加え、さらにフードやペットグッズなどペット商品のアイテム数を増やし、猫砂を2袋以上あるいは猫砂と他のアイテムを同時購入する顧客には送料無料のシステムを確立することで、「鉱物系の砂」を利用している顧客への拡大を図る。

(2)問屋と組んで既存の流通を変える。
   現在既存の流通システムでは商品は「メーカー」→「問屋」→「小売店」→「消費者」という流れである。 そこで、問屋であり物流の倉庫でもあるマーク産業と業務協力することで、商品は「メーカー」から「問屋」へ、注文は「小売店」から「問屋」へ、そして商品は直接「問屋」から「消費者」へという流れになり、無駄な流通をなくすことで商品の値下げも可能となる。

(3)インターネットは距離感と空間のない道具である。
  実店舗では、ある商品の棚の前で何人が立ち止まったかというデータは残らないが、インターネットの利点は顧客の軌跡が残り、その軌跡である数字をもとにアクセス人数を比較したり、顧客がどの商品を支持するかしないかを検証したり、いろいろな角度から分析することができる。 さらにアイテム数を増やすことでページビューも増え、滞留時間(来店時間)が長くなるような仕組みの中で、人が集まり、顧客にメリットのある送料無料のシステムなど顧客のニーズに合えば売上は上がっていく。 また、売れた分だけを発送するので無駄な流れがなくなり、顧客に安い単価で商品を提供することができるようになる。

(4)今後の展開について
  問屋は効率よく在庫を運用し、小売店は少ない資金でリアルショップより品揃えが豊富で売上向上が望め、顧客は日本一品揃えが豊富なショップで買い物ができるような、三者それぞれにメリットのある新しい流通のシステムを距離感と空間のない道具であるインターネットを利用して確立することである。 今後は世界一の林業国であるカナダとアメリカの市場を視野に入れていきたい。

4.記録担当者の感想
  講演中、近藤社長は売上や利益率などあらゆるパターンの数字をあげて述べられていた。 その合理的・論理的思考はアメリカ留学で培った「ものごとを考える」思考力と「絶えず自分のポジショニングを見極める」分析力によるものと見受けられた。 また、「既存の流通を変えるからこそ、新しいビジネスが生まれる」という近藤氏のチャレンジ精神は、まさにアントレプレナーシップに触れた思いであった。


ゲスト講師の近藤社長を囲んで

以上


記録担当院生 今井寿美子・森岡 知香

 

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