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大阪市立大学大学院 創造都市研科

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2005年度(2005.4~2006.3) ワークショップ講演

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■第6回ワークショップ(2005年11月17日開催)

●ゲストスピーカー:(株)メガチップス 会長 進藤晶弘 氏

タイトル:「経営者のメッセージ」パートⅠ

1.進藤 晶弘 氏の略歴

愛媛大学工学部工業化学科卒業、三菱電機、リコーを経て、1990年 (株)メガチップス、1998年(株)ビジュアルコミュニケーション((株)メガフュージョン)を創業し、ともに上場企業にまで育てる。2003年より大阪市立大学大学院創造都市研究科教授として「起業と経営理念」「組織経営論」「株式公開とM&A論」等を担当。

2.(株)メガチップスの概要http://www.megachips.co.jp

資本金48億4,031万円、従業員数175名、売上高(連結)301億2,239万円 (2005年3月期)。事業内容は、(1)システムLSIの企画、開発、生産(外部委託による)、販売、(2)業務用セキュリティ・モニタリング分野の映像記録・伝送機器、コンシューマー用途のコミュニケーション機器などの開発、販売。


ご講演中の進藤社長

3.講演内容

○私の人生訓・・・自分が大切にしてきたと思う意識や精神について
「自分が大切にしてきたと思う意識は、勇気、公平、忍耐、責任感であり、精神は挑戦、反骨でありました。結果として変化と創造を目指してきたということになります。」とのお話で講義は始まり、人生の自戒としては次の12項目を教授いただいた。

1.変化は成長なり。
  人間は変化を求めない限り成長はない。自ら過去を否定して、過ちや改善すべき点を謙虚に改める人には成長がある。私は去年と同様のことをしている自分は嫌である。自分を変える事によって成長し続けたい。

2.挑戦することに人生の意義がある。
  人間は生ある限り挑戦すべきであり、挑戦している限り、歳には関係なく心はいつも青春であると思う。

3.過去の成功は将来の失敗につながる。
  いかなる成功も、未来永劫は続かない。今うまく行っているからといって、楽をしてはならないと思っている。自分の人生を振り返っても、役割は10年ごとに違っていた。20代は周りから吸収する時代。30代ではそれなりに大きな仕事をこなしてきた。40代は一番何でも出来る時だった。自分に自信もあった。50代とは過去のもの、過去に培ったものを出し切る時代であった。そして、60代は他人に自分のなしてきた仕事を引き継いでもらう時代ではないかと思っている。将来のために今努力することが大切である。どんな仕事も10年ごとに変化が起こってくるものだ。

4.長所は弱点でもある。
  長所から隙が生じて弱点とならないように心することが必要である。現在の会社の競争力は将来の弱点につながる。

5.目先の不運を嘆くべからず。
  人生は自分の思い通りにはいかない。しかし、悲観することも諦めることもない。苦労することから逃げる人になってはならない。苦労は自分を育ててくれる肥やしである。苦痛は報われず逃げるしかないが、苦労は必ず報われるものである。

6.約束はベストを尽くして守る。
  口に出したことや書いたこと、約束したことは魂を込めて守るべきである。ベストを尽くして約束を守ろうとする責任感や行動の姿勢が誠実さである。信用を築くには時間を要するが、それは一瞬で失ってしまうものでもある。

7.自分の能力への過信は禁物である。
  今、能力があると認められていても、それは現在の環境の下でしかない。環境が変われば又違った能力が求められるものである。環境が変わる都度、新たな能力を磨くべきである。

8.天は人に二物を与えず、完璧な人間はいない。
  人から愛される人には、どこか抜けた点がある。完璧で隙のない人は近寄りがたいが、人から愛される人でなければ大事をすることは出来ない。

9.人格と地位は別のもの、いつも人間として勝負しろ。
  地位はその人の能力を表すものにしか過ぎない。人格は地位を越えた人間の値打ちを示すものである。私は「進藤さん」と呼ばれるように努力している。先生と呼ばれたら、先に生まれた者と解釈したい。

10.実践しない知識は役に立たず。
  何事も実践の中から感覚を磨くべし。机上の知識は、それが行動に向けての建設的な考えにつながらない限り害をなす。100の理屈より1つの行動が大切である。いい事を聞いたらやってみよう。

11.男の本懐は強者と戦うことにあり。
  権威や権力に立ち向かってこそ、その人の真価が認められるもの、また、権威や権力にこびず、正しいと思うことを主張して戦うのが反骨精神である。

12.究極の危機は価値観の相違から生まれる。
  違う価値観の者と無理やり妥協してもいつか火を噴くものである。苦難を乗り越えて事をなそうとする者は価値観が違うものと運命を共にすべきではない。

●記録担当者の感想
  進藤先生の志や考え方については授業を通じ、触れる機会を頂いているが、今回は、「私の人生訓」ということで、先生の生き様をまとめてご教授いただいた。普段から「人生の意義は挑戦すること」「好きなこと、やりたいことをやりぬけ」と説かれる先生のそのお言葉を支えているいろいろな心構えが判りやすく理解できた。
  一流企業から、日本初の研究開発型ファブレス・ハイテクベンチャーとして起業、成長・成功に導いた礎にはこの人生自戒があるのだと思う。先生の会社の『「革新」により社業の発展を図り、「信頼」により顧客との共存を維持し、「創造」により社会に貢献する存在でありたい。』という理念もこの人生哲学から生まれたのであろうと思った。
  人としての厚みを持つこと、優しさと厳しさを併せ持つこと、やはり人としての魅力が経営者としての魅力なのだと感じた。

以上


記録担当院生 坂本昇子

 

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