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2005年度(2005.4~2006.3) ワークショップ講演
■第3回ワークショップⅠ(2005年4月21日)
●ゲストスピーカー:フューチャーベンチャーキャピタル株式会社 代表取締役社長 川分 陽二 氏
タイトル:「独立系ベンチャーキャピタルの役割―私の起業経験とこれからの目標」
1.川分 陽二氏 略歴
1953年5月生。滋賀県彦根市出身。京都大学法学部卒業。1977年住友銀行(現 三井住友銀行)入行。1989年日本アセアン投資㈱(現 日本アジア投資㈱)入社、1997年6月同社取締役就任。1998年9月フューチャーベンチャーキャピタル㈱設立、代表取締役に就任、現在に至る。
2.講演要旨
(1)天職との出会いが起業動機
邦銀勤務を経て日本アセアン投資㈱に入社した。この時、ベンチャーキャピタル(以下VCと略)の仕事に初めて出会い、「知は力なり」を実感、VCは私の天職であると確信した。しかし、投資の可否判断は常務会に諮らなければならず、やりたいことができないという感があった。6年半前にVC関連法律の整備、新興市場の設置、年金や海外投資家の資金流入等VCに対する追い風を感じ、エンジェルの支援もあり近江商人の「三方よし」の精神を基に独立系VC、フューチャーベンチャーキャピタル㈱(以下FVCと略)を設立した。それまでの経験からVC事業とは何かというコツを掴み、必ず成功するという確信をもって起業した。設立後の翌年末には黒字となったが、それまでの1年間、VC資金を集めるのに苦労した。VCは実績結果を問われるために、早く結果を出し、とんどん投資したかった。信用力確保のため設立当初から上場を目指し、設立から3年(2001年10月)でナスダック・ジャパン(現・大証ヘラクレス)に上場した。
(2)短期間上場の秘訣
上場の必要条件は2つある。1つは監査法人の指導適正意見を2期連続受けること。即ち月次の資金の状態を数字でしっかりと管理すること。2つ目は人材採用と教育。中核となる人材を新卒中心に採用し、OJTにより仕事の面白さを経験させることでやる気にさせ持てる力を発揮させる。また、オン、オフ通じてコミュニケーションを図りベクトルを合せ目的・目標を共有化することが大事である。
当社が上場できた要因は、安定的な収入源があったことと成長性が認められたこと。投資組合管理業務収入の他、投資先からのコンサルティング収入があった。
上場できるか否かの分かれ道は経営者があきらめないこと、絶対上場するという経営者の熱意・やる気があること。一方で他人の意見を素直に聞ける柔軟性もいる。
企業を成長させる為には経営者が世の中に役に立ち、わかりやすいと実感できる事業を行なうこと。売上を立てること。また、人に対するコストは惜しまないこと。
(3)アントレ院生へのメッセージ
日本は今や世界で一番上場しやすくなっている。起業される方は工夫次第では短期間に上場できるので、ぜひ早く上場を目指してほしい
以上
記録担当院生 上杉 淑夫・村山 康之
