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2005年度(2005.4~2006.3) ワークショップ講演
■第13回ワークショップ(2005年7月7日開催)
●ゲストスピーカー:住信インベストメント(株)(STBi) 代表取締役社長 水川 篤彦 氏
タイトル:「スピンオフによるベンチャーキャピタル経営―私の起業及び投資経験から」
1.水川 篤彦 氏の略歴
慶應義塾大学経済学部卒業。住友不動産、シティバンク、住友信託銀行を経て、2000年STBi設立より現職。
2.住信インベストメント(株)(STBi)
ホームページ:http://www.stb-ifund.co.jp
業務内容:投資事業組合の設立と運営など他HP参照。

3.講演内容
(1)起業するならゴール設定を明確に
住信のプロジェクトリーダーから社内ベンチャーでスピンオフし、STBi社長となった訳ですが、就任当初に5年以内に住信からの委託管理を半分以下にしようと決めました。現在それは達成することができました。つまり、ゴールを明確にし、あるべき何年後の姿から逆算して、今はどうすべきかを考えました。起業しようとしている皆さんにもゴールを明確にし、(その過程の)何年で何をどうするかを決めていただければいいと思います。
(2)未公開株のセカンダリー市場
2000年のITバブルの時に、多くのベンチャーキャピタル(VC)、事業法人、金融投資等が、IT関連の未公開株式へ投資しました。一説では1兆2千億円ともいわれています。このうちファンドによる投資は(投資先が株式公開し、キャピタルゲインにより回収する)原則7年の運用期限があり、その期限に、VCはファンド投資家に現金で返済しなければなりません。しかし、投資先がリビングデッド(投資したものの、思うような成長ができず、株式公開等の出口のめどが立たなくなってしまった状態)の場合、できるだけ現金化しようとします。2007年の満期に備え、2004年頃より未公開株式のセカンダリー市場が活発になってきました。日本では未公開会社の株式譲渡制限もあり、厳しい面もありますが、これらを睨んだ、運用もしています。
(3)長くやる
現実の事業は事業計画通りにはなかなか上手くいきません。リビングデッドになったとしても、もしかして、それ以降のチャンスにより、急上昇するかもしれません。事業をするなら、長くやるべきです。そうすれば、チャンスに巡り合うこともありますが、やめてしまえば、以降のチャンスはありえません。
●記録担当者の感想
日系VCでセカンダリー市場に積極展開しているところは、現在STBiともう数社だけらしい。そういった貴重な存在であるSTBiの今後に展開に関心を持った。それに加え「人間はなかなか変われない。」と水川社長はおっしゃったが、自分自身が変革をしなければいけない時期に変わることができるだろうかと問題提起させられた、ワークショップでした。

以上
記録担当院生 村山康之、加野文雄
