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2007年度(2007.4~2008.3) ワークショップ講演
■第2回ワークショップ(2007年10月11日開催)
●ゲストスピーカー:(株)WOWOW 営業企画局顧客サービス部長 大坂 祐希枝氏
タイトル: 日本の有料放送に未来はあるか
●講師略歴
(株)日本短波放送(現・日経ラジオ社)、東京メトロポリタンテレビジョン(株)を経て、1997年に(株)WOWOWに入社。2004年、プロモーション局販促推進部長として、有料放送加入者獲得のための販促企画立案、実施を担当。2007年6月から、営業企画局顧客サービス部長として、解約防止、顧客維持を担当。
●講演内容
1)放送業界について
・放送について
放送局は免許事業であり、受信料収入により成り立つ公共放送と、広告収入や有料放送収入を収入源とする民間放送に分けられる。伝達路による分類では、無線による地上波や衛星波と、有線のCATVに分けられる。ハイビジョン放送やデータ放送が可能な地上波デジタル放送は2003年にスタートした。
・広告について
テレビの広告費は総広告費6兆円のうち、34.5%のおよそ2兆円であり、そのテレビ広告費のうち、在京局のシェアは53%である。テレビ広告は、番組内に流すタイムと、番組と番組の間に流すスポットに分類され、タイムが番組制作費に影響するのに対して、後者は番組制作費には影響しない。
2)有料放送について
日本初の有料放送であるWOWOWは、1991年にアナログ放送としてスタートし、2000年にはデジタル放送が開始した。なお、2011年には、WOWOWのアナログ放送も終了する。
競合他社としては、スカイパーフェクトTV、E2があり、集合住宅向けFTTHサービスを利用したスカパー光がある。
3)WOWOWについて
・コンテンツについて
ニュースがない総合エンターテイメントによる番組編成である。ハリウッドメジャー6スタジオの作品など、国内外のあらゆる映画配給ルートから放送権を取得している。また、コンサート中継、スポーツ中継、アカデミー賞、グラミー賞、海外ドラマ、さらには、チケットの入手が困難な国内外の舞台を配信している。昨今は、WOWOWオリジナル作品の制作・配信にも力を入れている。
・加入者数について
2002年~2005年は加入者数を解約者数が上回ったが、2006年はその数値が逆転した。加入者を増やすため、(1)デジタルテレビ購入者との接触機会の拡大、(2)無料体験視聴期間の設定、(3)新聞・雑誌・DMでの価格訴求、などの対策を行っている。また加入者の入出に関しては、コストがかかるために、現加入者が解約しないよう、魅力的なコンテンツ作りを目指している。
●担当学生所感
昨今、地上波デジタルの導入やインターネットを利用したPCでの映像視聴などにより、放送・映像インフラが大幅に変化している。有料放送であるWOWOWが加入者を増やすためには、地上波とのコンテンツの違いによる差別化を図り、価格以外の面で訴求していかなければならないのだろう。
以上
文責:猪辺嗣人・田中幸男
