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大阪市立大学大学院 創造都市研科

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2007年度(2007.4~2008.3) ワークショップ講演

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■第11回ワークショップ(2007年12月13日開催)

●ゲストスピーカー:ライラ・パシフィック・グループ 代表 Andrew J・Sutter氏

タイトル: The Venture Business Ecosystem in Silicon Valley
-シリコンバレー(SV)にベンチャー企業が生まれ続ける秘密

<講師紹介>
  ライラ・パシフィック・グループ 代表 Andrew J・Sutter先生
1955年ニューヨーク近郊のユダヤ人家庭に生まれる。ハーバード大学で物理学、カリフォルニア大学へースティングス校で法律を学ぶ。ソニー等を経て、現在はSVを拠点に弁護士として活躍中。

<講義内容>
 SVには20世紀初頭より無線、電磁波、半導体、ITなどの産業が集積し、現在はバイオテクノロジー、クリーンエネルギーなどの企業が生まれている。これらが今も存続し業種ごとに集積している。新産業、新企業が次々と生まれる要素として、大学、ベンチャーキャピタル(VC)、弁護士、流動性の高い労働力とストックオプション制度等が挙げられる。
 SVにはスタンフォードやUCバークレーをはじめ専門性の高い大学がある。夜間大学や分校で学び、技術者が弁理士やバイオ技術者に転向することも可能である。またスタンフォード大学は1930年代よりVCを持っており、HPへの出資などは有名である。
 スタンフォードの南西にはVCが集積している。ベンチャーキャピタリストには技術的なアドバイスやCXOの紹介ができる工学又はオペレーションの経験者が多い。VCは有限責任の投資ラウンドを組み、歩留まり1割程度を見込んでスタートアップ企業には投資を、IPO間近な企業には融資も行う。投資先の経営に役員として参加するため、車で一時間以内に立地する企業への投資を好むが、近年はインドや中国への投資も行われている。
 米国トップクラスの弁護士事務所も数多く立地している。弁護士は書類作成や訴訟に加え、交渉業務、戦略構築のアドバイス、取引先や投資家の紹介なども行い日本の弁護士よりも守備範囲が広い。有名な弁護士を雇えば、スタートアップ企業の評価向上につながる。
 米国の破産法では、倒産しても経営者の個人的な財産が損なわれないため、アントレプレナーシップが育ちやすい。また、2~4年程集中的に働く文化があり、ストックオプションが受け入れられやすい。転職により知識が高まると考えられており、若い会社でもノウハウを持った従業員を雇いやすい。
 ソフトウェア産業が集積し始めた頃から、高い教育を受けた移民が増えている。その背景には新しく来た人を歓迎するSVの気風と、人々のネットワーキングを目的としたアソシエイションの存在がある。そして、彼らがSVで成功し母国に投資を行っている。日本も更に多くの人材をSVに派遣し非日本人との交流を強化すれば、よりSVを活用できる。
 日本版SVを作るならば、有能な外国人が日本の大学や企業に魅力を感じて集まるように、彼らが日本で始めた交流が母国に帰っても続くようなメカニズムを構築する必要がある。大学院での英語講義なども良案。そのムーブメントの先頭に立てるのは大学である。

Japan has a lot to teach the world
so please don’t expect the world to learn Japanese first. 

以上
文責:鈴川・村本

 

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