| サイトマップ |
大阪市立大学大学院 創造都市研科

梅田サテライト
〒530-0001
大阪市北区梅田1-2-600
大阪駅前第2ビル6階
アクセスマップはこちら

杉本キャンパス
〒558-8585
大阪市住吉区杉本3-3-138
TEL:06-6605-3507
FAX:06-6605-3488
アクセスマップはこちら

2008年度(2008.4~2009.3) ワークショップ講演

目次へ戻る

/ 1 / 2 / 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 8 / 9 / 10 / 11 / 12 / 13 / 14 /

■第12回ワークショップ(2008年6月26日開催)

●ゲストスピーカー:株式会社リクルート 関西支社 総務部 ゼネラルマネジャー 曽和 利光氏

タイトル:新規事業創出や事業成長を支えるリクルートの人材戦略

1、はじめに
今回は、株式会社リクルートが自律的に進化し続ける組織の実現を目指していく中で、特に組織・人事面に関して、どのような制度があり、それをもとにどのような具体的取り組みを行っているかについてお話いただいた。

2、講師プロフィール
1995年4月に株式会社リクルート入社。人事部新卒採用グループ、企画開発グループ、HR事業開発部、組織人事コンサルティング室等を 経て、現在、名阪地域のスタッフ部門の責任者(人事・総務・広報・オフィス・健保等々)として活躍されている。

3、講義内容
  株式会社リクルートにおける人事戦略の根幹は、いかに停滞しないで進化していくことで成長し続けられるかということである。そして、価値の源泉は、人であり、事業成長を支えているのは、戦略というより個々人のパフォーマンスによるところが大きい。
  従業員の自律的な成長のためのサポートとしては、以下の3つのポイントがある。
(1) 人事評価
  過去の年功的要素を排除することで、価値ベースの報酬体系へ転換した。以前は、どうしても昇進・昇格するのに時間がかかる、最適者を選べないなどの弊害もあったが、これにより、仕事によって年次に関係なく最適者を選ぶことで抜擢登用等をしやすい環境へと転換することができた。
(2) 能力開発
  福利厚生の考え方を、生活基盤の保証から、自己実現の支援へと転換した。具体的には、これまでの住宅補助、扶養家族手当等を廃止する代わりに、個人と企業とがお互いに自立し合い、尊重し合う「個人と会社の新しい関係」を構築することを目的に、国内留学などの社員の自己啓発やキャリア形成の支援を充実させ、今後もさらに拡充させる予定ということである。
  また、役割に沿った能力開発プログラムを積極的に推進し、組織マネジメントを強化しており、その他、ビジネスパーソンとしての能力開発を目的としたリクルートビジネスカレッジを年1,2回のペースで開催している。
(3) キャリア開発
  3年限定の契約社員制度であるキャリア・ビュー(CV)職制度がある。これは、人材の多様化により社内を活性化することと、個人の未来づくりを視野に入れた事業と個人が目標を分かち合う制度である。ある種の社会人大学院といった感覚もあり、3年間の卒業直前は特に手厚いキャリア支援がある。

 特徴的な制度としては、社内フリーエージェント制度、社外武者修行ができる制度、新規事業提案制度等があるが、基本的に、会社としてはあくまで機会を提供しているだけで、それをどう活用するかは自分次第というところに自律性を重視する姿勢が見て取れる。

4、まとめ
  リクルートという会社は、停滞することを何より恐れ、「戦略より戦闘」という言葉が非常に印象的であった。また、リクルートにおけるマネジメントは、行動管理ではなく世界観を作り、ぼやっとしたビジョンをいかに魅力的にするかということであり、会社としては、それを機能させるためのツールを提供することで“魅力的な場”を構築しているという考え方も非常に特徴的なところであった。
  今回、曽和様のお話を通じて、「リクルートは、自律的に進化し続けることを目指す」という明確なメッセージを感じるとともに、企業としての成長の源泉を垣間見ることができた。


以上


文責:宮本・谷

 

▲このページのトップへ