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大阪市立大学大学院 創造都市研科

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教員からのメッセージ


小沢 貴史
准教授

MESSAGE

 皆さん、こんにちは。
 「都市ビジネス」や「アントレプレナーシップ」といった分野に、何らかの関心を持たれて、このホームページをご覧になっておられるのではないでしょうか。
 アントレプレナーシップ(Entrepreneurship)という言葉を、インターネットで調べてみると、「きぎょうかせいしん」と訳されていることが多いです。中でも「きぎょうか」には、2種類存在しております。新たな事業を興す「起業家」と、企業組織や事業における既存の秩序を超克しようとする「企業家」です。これらの「きぎょうか」に求められる要素を基軸に据えたマインド・セットこそ、アントレプレナーシップに他なりません。それは何かをトコトン追い求め、伴われるリスクや失敗を恐れずに、様々な障害を克服して、志を実現しようとする強靭な精神であるともいえます。
 このように考えると、アントレプレナーシップは、ベンチャー企業の創業者の専売特許ではないことがわかります。それは経営後継者や既存事業の改革の担い手、及び現役の管理者をはじめとした、様々な局面で新結合(イノベーション)を実行に移す人々全てに持って欲しいマインド・セットであるといえます。

 アントレプレナーシップには、次に示すような要素が基軸に据えられております。
 1つ目は、アレコレと構想を練る能力です。ある種の発想の豊富さが求められます。
 2つ目は、その構想なり夢なりを実現させようとする情熱や使命感です。たとえ確実な成功をもたらすという確信がなくても、それを実行に移そうとする意志が求められます。
 3つ目は構想の実現に向けて、人々の協働を駆り立てる能力、4つ目は既存の思考や習慣にとらわれない精神的な自由です。
 5つ目は組織を取り巻く利害関係者と上手く渡り合う能力、そして6つ目は社会的な抵抗勢力と戦う闘争心です。

 バブル経済の崩壊後、失われた10年だとか15年だとかいわれるようになり、電機や半導体など多くの産業で、日本企業が国際競争に勝てなくなってきたといわれております。このような状況が10年以上も続いているものだから、国際競争に負けているということをあまり気にしなくなってしまったのではないでしょうか。もしかしたら分かっているけれども、事実から逃げているということもありえます。いずれにせよ、競争意識や負けん気が薄らいではいないでしょうか。そもそも勝利を収めることが出来ず、「くやしい!」と奮起しなければ、強くなれません。厳しい競争に身をさらしていく中で、「負けている」という事実が許されないから、企業は創意工夫をし、リベンジを果たすために努力をするのです。

 今こそ、皆さんの奥底にあるアントレプレナーシップを大きく引き出し、志を貫いていきませんか。そのような生き方をされる方が、この都市・この国にたくさん増えると、市場や経済の再活性化にもつながります。私達は、教育と研究を通じて、皆さんに自己内省していただく機会を提供し、アントレプレナーシップの気付きを与えるお手伝いをいたします。その気付きが得られれば、ご自身の能力を上げたいという向上心が芽生えます。また働きながら、経営にかかわるものごとを深く考える大学院生活を通して、経営に関する進んだ知識や、人と社会に関する深い洞察力を得たいという意欲が湧いてきます。すると仕事だけではなく、日々の生活にバイタリティがあふれてきます。もしかしたら、人生が変わるかもしれません。
 さぁ志が切り拓く可能性への道に、私達と一歩を踏み出してみませんか。皆さんと、実際にお会いできる日を楽しみに、私達は日々邁進してまいります。